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ン-ビオチン法で免疫組織化学的に、体部・幽門前庭部の部位別にLewis式血液型物質の検定を行なった。具体的には、ブロッキング試薬に10%ウサギ正常血清、第一抗体に抗Lewisaおよびbモノクローナル抗体(マウス由来l9M抗体、Biotest社)、第二抗体にビオチン標識マウスlg抗体、酵素にペルオキシダーゼ標識ストレプトアビジンを使用した。また、これらの生検した粘膜に限りなく近傍から同様に生検し、H.pyloriの培養法に供してその感染・定着の有無も調べた。
なお、1)2)4)はX2独立性検定、3)はKruskal−Wallis検定により統計処理を行なった。

 

3 結果
1)胃疾患の農漁村別H.pylori感染率(図1)
慢性胃炎を有する者の感染率は、漁村の岩美地方では74.0%、農村の智頭地方では62.9%であった。一方、消化性潰瘍では、岩美で95.2%、智頭で75%であった。いずれも岩美地方の方が感染率は高い印象であったが、統計学的有意差はみられなかった。
2)ABO式・Lewis式血液型の表現型と

 

 

 

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